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大学入試でCBTを導入するメリットは?導入事例も紹介
- CBT
コンピューターを使用した試験であるCBT(Computer Based Testing)は、資格試験や検定試験を中心に普及が進んでいますが、近年では大学入試でも導入が広がっています。CBTを導入することで、受験者の利便性向上と大学側の業務効率化を同時に実現できるため、多くの大学が注目しているのです。
この記事では、大学入試におけるCBTのメリットや導入事例について解説します。
CBTは大学入試でも導入が進んでいる
CBT(Computer Based Testing)とは、専用のテストセンター(試験会場)において、コンピューターを使用して試験を実施することです。試験問題の表示、解答の記録、採点処理までがすべてコンピューター上で完結するため、効率的な試験運営が可能になります。
CBTでは、試験監督員が常駐しているテストセンター(試験会場)で、試験用に環境を整えられたパソコンで受験するため、公平性も確保されます。各受験者は仕切りで区切られた受験ブースで試験を受けるため、周囲を気にせず集中して取り組めるのが特徴です。なお、プロメトリックではディスプレイサイズの統一や鍵付きロッカーの設置など、試験会場の環境が標準化されています。
また、従来の紙試験(PBT:Paper-based Testing)と異なり、CBTでは試験日程や試験会場の選択肢を豊富に用意することが可能です。これにより、受験者の都合に合わせた柔軟な受験が可能になり、大学から離れた地域の受験者も無理なく試験に臨めるようになります。
大学入試においても、こうしたCBTのメリットが認識され、導入を進める大学が増えてきています。
大学入試でCBTを導入するメリット
大学入試でCBTを導入することで、受験者側と大学側の双方にメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
受験者側のメリット
受験者にとっては、試験日程や試験会場の選択肢が増えるため、受験機会が拡大するという点がメリットです。全国各地のテストセンターで受験可能なため、遠方への移動が不要になり、時間と交通費を節約できます。従来のPBTでは、試験会場が限られた都市にしか設置されないことが多くありました。CBTを導入することで、最寄りのテストセンターで受験できるようになり、受験者の負担が大幅に軽減されます。
大学側のメリット
大学側にとってのメリットは、まず試験運営コストの削減が挙げられます。試験会場の手配、試験監督者の調整、試験問題の印刷、配送、保管が不要になり、物理的なコストと業務負担が大幅に削減され、長期的には大きなコスト削減効果が期待できます。
なお、一般的なCBTでは、運用における固定費はなく、受験者数に応じた従量制の費用体系です。そのため、受験者のいない開催地においては、費用が発生しません。
また、採点作業が自動化されることで人的ミスの防止や採点業務の効率が向上するほか、受験者のデータや試験結果を管理しやすくなります。これにより、入試制度の改善や受験者動向の把握に役立てることができるでしょう。
さらに、開催都市や開催日数を拡大することができ、受験者数の増加にもつながります。これまで試験会場を設置できなかった地域からも受験者を獲得できるようになり、志願者層の拡大が見込める点もメリットです。
加えて、大学入試で重要な公平性とセキュリティの向上も期待できます。CBTでは、試験問題の品質や難易度を確保しつつ受験者ごとに異なる問題セットを出題したり、問題の順序をランダム化したりすることで、不正行為のリスクを低減できる点がメリットです。
プロメトリックのCBTを導入した大学入試事例:創価大学
創価大学では、受験生の利便性向上と多様なニーズに応えるため、従来のPBT方式からCBT方式への一部移行を決定しました。全国に志願者がいる同大学では、地方在住の受験者の負担を軽減するため、地方試験場の導入も同時に進めています。全国規模の私大一般入試において、テストセンターを活用したCBT方式の導入は創価大学が初めての事例です(2025年3月時点)。
創価大学のCBT方式では、プロメトリックのテストセンターで実施することで、最大限入試形態を崩さずに試験当日のセキュリティを担保。初回は導入コストがかかったものの、PBTに比べてコストを抑えられただけでなく、会場運営に必要な人員も削減できました。
創価大学のCBT導入について詳しくは以下の記事をご覧ください。
大学入試でCBTを導入した事例
近年では、大学入試でCBTの導入が進んできています。CBTを導入した大学とその効果については下記のとおりです。
■国内でCBTを導入した大学(大学内での実施例)
| 大学名 | CBTを導入した効果 |
|---|---|
| 神田外語大学 | 緊急事態宣言時でもオンラインに切り替えることで、入学者選抜を継続実施でき、国外居住者も来日することなく受験できるようになった |
| 佐賀大学 | 動的な出題(誤答時に解説文を示して再チャレンジ問題に解答)や、動画を利用した問題、英語4技能試験など、CBTの特徴を生かした試験問題の出題が可能になった |
| 電気通信大学 | 複数日分割実施・複数回実施が可能になった |
参考:「CBTに関する課題解決事例集」(独立行政法人大学入試センター試験企画部試験企画課)
また、海外では大学入試だけでなく、大学院入試用の学力試験や留学希望者への英語試験などでもCBTが導入されています。下記の試験では10年以上前からCBT方式が採用されており、プロメトリックのテストセンターで実施されている試験もあります。
■海外でCBTが導入されている試験
| 試験名 | 試験の概要 |
|---|---|
| GRE(Graduate Record Examinations) | 米国ETSが主催している世界規模のテスト。世界中の大学院やビジネススクールに入学申請する人が受験する |
| TOEFL iBT®(Test of English as a Foreign Language) | 米国ETSが主催している世界規模のテスト。世界160か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関で活用されている |
| DSST(DANTES Subject Standardized Tests) | アメリカの大学の単位認定を目的とする試験 |
| College Board AP(Advanced Placement®) |
米国のCollege Boardが運営し、高校在学中に大学レベル科目を履修し、試験スコアで入試評価・単位認定が可能なプログラムとして世界的に広く利用されています |
大学入試でのCBT導入が国内外での受験機会の提供により、受験者数増加にもつながる
大学入試にCBTを導入することで、受験者側と大学側のメリットを両立でき、公平性の確保や受験者数の増加にもつながります。全国各地のテストセンターで受験が可能になり、これまで地理的な制約から受験を諦めていた層にもアプローチできる点もメリットです。
プロメトリックのCBTは、会場数と会場の品質、セキュリティ、海外ネットワークなどが強みです。大学入試でCBTを検討される際は、受験者が安心して試験を受けられる環境を提供しているプロメトリックにぜひご相談ください。
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